雪だるま( 獄ツナ・ヒバツナ・山ツナ小説 )
初めて作ったリボーンの二次創作小説です(ブッ
読みぐるしいかもしれませんが、どうぞ最後までお付き合いいただけると嬉しいです 笑
長いし、文章力も全くなくてスミマセンって感じです;;
いっぺん死んできます;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
BL苦手な方、男性の方にはあまりおすすめできません。
では、↓にスクロールしてどうぞ。
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12月のある日…並盛中学校では5時間目の授業が行われていた。今日はやけに冷え込んでいる。各教室ではストーブがフル可動していた。昼食後で、ただでさえ眠いのに、頭だけが暑くなるストーブをつけられては、ますます夢の中へ落ちてしまいそうになる…。
この時間になってからあくびが止まらない沢田綱吉は、必死にその睡魔と戦っている最中だった。
(あ〜あ、早くこの授業終わらないかな〜…。)
頬杖をついてぼんやり窓の外を眺めていると…
(…あ、雪だ…!)
外では雪がちらつき始めた。
(積もるかな〜?積もったら、みんなで雪合戦したいな…。)
楽しい想像をしていると、綱吉はいつしか夢の中へと落ちていった。
「…代目っ!十代目ってば!」
気付くと綱吉は、クラスメートの獄寺隼人に肩を揺すられていた。いつのまにか授業は終わっていたらしい。
「んっ…な、どうしたの、獄寺くん?」
「雪、積もってますよ!」
「ほんと?!」
「ああ。結構積もってるぜ。」
獄寺の隣には、同じくクラスメートの山本武もいた。
「授業終わったし、みんなで雪合戦しよーぜ!」
山本が誘ってくる。
「あ、うん!」
綱吉は、自分も言おうとしていたことを山本が言ってくれて、ちょっぴり嬉しくなった。
みんなで夢中で雪合戦をしていると、6時間目の授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。
「あ、俺部活のミーティングがあるんだ!悪ぃ、行くわ。」
山本は野球部だ。今日は雪でグラウンドが使えないため、ミーティングになったのだろう。
「そっか。いってらっしゃい!」
「おう、さっさといっちまえ。」
獄寺は山本にはちょっとそっけない。
山本が部室の方へ走っていくと、校庭に残された綱吉と獄寺は自然と黙り込んでいた。
「…ふ、二人で雪合戦もなんですし、雪だるまでも作りませんか?!」
「あ、うん!そだね。」
気を使ってくれた獄寺に、自然と綱吉の顔がほころぶ。
獄寺は雪だるまの体となる大きい玉を、綱吉は頭となる小さい玉を作っていた。
「十代目っ、見てください!大きいでしょう?!」
「あ、ほんとだ。でもちょっと大きすぎじゃない?俺の作った頭とアンバランスじゃ…」
綱吉が言いかけると、獄寺は自分が作っていた雪の玉を思い切り蹴った。
「ほら、十代目。これでちょうどいいでしょう?!」
「えぇっ?!せっかく獄寺くん作ったのに…」
「いいんです、いいんです!さ、頭乗っけましょ!」
「うん!せーのっ…」
二人で頭を持ち上げ、大きい玉の上に乗せる。
「できた!じゃあ顔と手もつけよ!」
「はい!」
その時、二人のクラスメートである男子が走り寄ってきた。
「おい、だめツナっ!担任の先生が呼んでるぞ!職員室来いって。」
「ゲッ、この前のテストの事かな…。わかった、ありがと!」
綱吉はこの間行われた期末テストで、散々な点数をとっていたのだ。
「ごめん、ちょっと行ってくるね。」
「はい、自分はここで待ってます!」
「でも…遅くなっちゃうかもだから、先に帰ってていいよ。」
「…わ、わかりました…。」
綱吉は寒い中待たせるのは悪いと、気を使ってそんな事を言ったつもりなのだが、獄寺は悲しそうな顔をしていた。
「…?ごめん、じゃ、じゃあ行ってくるね。」
綱吉もつられて引きつった笑顔になってしまった。
職員室では担任の先生にたっぷり絞られた。疲れはてて、ため息ばかり出てくる。勉強は苦手だ。でも、年明けのテストは頑張らないと…。気付くと獄寺と別れてから1時間も過ぎていた。
外はすっかり暗くなっていた。気温もいっそう下がってきた。職員室がある二階の廊下から何気なく校庭を覗く。
(もう、獄寺くん帰っちゃったよね…。)
獄寺の姿はない。
(だよね……。ん?あれ、もしかして…)
綱吉は急いで階段を下り、校庭へ向かった。
校庭のすみには先程綱吉と獄寺が作った雪だるまが、静かに立っていた。
(やっぱり…!獄寺くんが、あの後つけたんだ!)
その雪だるまには、木の枝で作った顔と手がついていたのだ。
(ふふっ、なんか不恰好だけど、カワイイな…。)
綱吉はしばらく獄寺の作った雪だるまの前にしゃがみ、いとおしげに眺めていた。自分が行ってしまった後、一人で頑張って作ってくれたのだろう。そんな獄寺のやさしさが嬉しかった。
―――ザクッ、ザクッ、ザクッ…
綱吉の方へ誰か近づいてきた。綱吉は何気なくその音を聞いていたが、顔を上げることなく、雪だるまを見つめていた。
「変な顔。」
ぶっきらぼうにそう言い放った人物を見上げる。
「雲雀…さん!!」
風紀委員長の雲雀恭弥が立っていた。あいかわらず冷たい目をした彼が、綱吉は苦手だった。
「困るんだよね、校庭にこんなモノ作られちゃ。」
「す、すみません…」
うむを言わさない彼の言葉に、綱吉は謝るしかなかった。彼といると息がつまって苦しい。早くその場を去りたくなって、綱吉は立ち上がった。
「じゃ、じゃあ失礼しますっ…」
そう言って走り出そうとした時、不意に腕を掴まれる。
「どこ行くの?」
「ちょ…離して下さいっ!」
掴まれた腕を振り払おうとしたが、全くびくともしない。それどころか雲雀に体を引き寄せられ、両手首を掴まれてしまった。
「手、真っ赤だよ。寒いんでしょ?」
「あっ…」
雪をいじった綱吉の手は、霜焼けで赤くなっていた。その手を雲雀はそっと両手で包み込んだ。雲雀の手は大きく、暖かった。
(なっ、なに…?!)
綱吉は戸惑って、目の前にある雲雀の目を見れなかった。自分の心臓がドキドキして、うまく呼吸できない。
(恥ずかしいな、早く離してくれないかな…)
雲雀はやさしく手をさすっている。綱吉はなんだかむずがゆいような、心地いいような不思議な気持ちだった。
「あんな奴らと群れてるからだ…」
「えっ…?!」
ボソッと小声でそう言うと、急に手を離し、雪だるまの方に近寄って行く。
(…??)
綱吉は首をかしげて成り行きを見ていた。
ガシッ
「あっ!!」
雲雀は、綱吉と獄寺が作った雪だるまを蹴り崩した。後ろ姿だけでも、その怒りが伝わってくる。
(そんなに邪魔だったかな…?でも、せっかく獄寺くんが……)
「な、なにもそこまで…」
「君がいけないんだ…!君が…君が…」
「な、何を言って…」
すると急に雲雀が手を上げた…
「…っ!!」
綱吉はぶたれると思い、とっさに目を閉じた。
「ごめん…。こんなはずじゃなかったんだけどな…」
「えっ、あの…」
しかし、予想とは違い、雲雀は自分がしていたマフラーを、綱吉の首にぐるぐると巻き付けただけだった。そして、校門の方へとスタスタ歩いていってしまった。
(な、なんだったんだ?それに、このマフラー…)
綱吉は困惑した。怒っていると思ったら、急に優しくなったり…。なんだったのだろう。
雲雀のマフラーは落ち着いたグレーの無地で、肌ざわりが良く、暖かかった。きっと良いものなんだろうと、そういうのに疎い綱吉でもわかった。
すっかり日が落ちた校庭で、綱吉はぐしゃぐしゃに崩された雪だるまをボーッと見ていた。
(せっかく獄寺くん作ってくれたんだもんね…。よしっ!)
綱吉は雪だるまをもう一度始めから作り始めた。せっかく顔や手まで作ってくれた獄寺が、明日の朝この崩された雪だるまを見たら、きっと悲しむだろうから…。
「フゥー…寒いなぁ…。」
夢中になって雪だるまを作っていたら、遅くなってしまった。あたりに人の気配はない。部活動の生徒も、もう帰ってしまった頃だろう。学校全体がとても静かだ。
「よし、あとは頭を乗っけて、顔と手をつけるだけだ!」
しかし、頭を乗せるのは、あまり力のない綱吉には困難だった。
「も、持ち上がらない…。どうしよ…」
困っていると、突然後ろから肩をポンッとたたかれた。
「よっ、ツナ!こんな時間まで残ってるなんて、めずらしーな。」
振り向くと爽やかな笑顔の山本が立っていた。
「山本!!部活終わったの?もう帰ったのかと思ってた…」
「さっき終わったとこ。帰ろうとしたら、ツナが校庭にいたからさ。どうしたんだ?」
「実は、ゆ、雪だるまを作ってて…」
なんとなく残ってた理由が恥ずかしくて、綱吉は顔を赤くした。
「雪だるま…?へ〜面白そうじゃん!手伝うぜ。」
山本は綱吉にそれ以上追求しようとはせず、笑顔でそう言った。綱吉は山本が色々聞こうとしないでくれて、内心ホッとしていた。山本の細かい事を気にしないでいてくれる大らかさに、いつも救われる。
「あ、じゃあ頭乗せるの手伝ってくれる?オレじゃどうしても持ち上がらなくてさ。」
「ああ、いいぜ。」
綱吉が最後に鼻をつけると、雪だるまはついに完成した。
「これでよしっと!」
「カワイイ雪だるまだな!」
「ハハッ、そうだね。山本がいてくれて助かったよ。」
「どういたしまして!じゃあそろそろ帰るか。」
「うん。」
山本と二人、暗くなった帰路を歩く。綱吉は寒さで鼻の先を赤くし、かじかむ手にハァーっと息を吹きかけていた。そんな姿が、綱吉の可愛らしさを引き立てていた。
「寒いのか?」
「大丈夫だよ。」
「うそつけ。これ使えよ。」
そう言うと、山本は自分のコートを綱吉の肩にかけてくれた。
「こ、これじゃあ山本が寒いよ!風邪ひいちゃう…」
「いいんだ。俺寒さには強いし。」
「でも…」
「いいの、いいの!お前鼻赤くなってるし…」
「えっ、うそ?!」
そう言うと、山本は綱吉の鼻を優しくつまんだ。
「…かわいい。」
急に真剣な目でそんなそんな事を言われて、綱吉はたじろいだ。
「そんなこと…」
なんだか女の子に言うような口調で言われて、どう反応したらいいのかわからない。そんな綱吉の反応を見ると、山本はフッと笑って、すぐに手を離し、先に歩き始めた。綱吉は少し遅れて後ろを歩いていった。
その後二人は黙り込んで歩いた。
いつも二人が別れる場所に来ると、山本がふっきるように口を開いた。
「…よし、じゃあ明日な。」
「あっ、うん!手伝ってくれてありがと。それに……コートも。」
「うん…。じゃあな。」
「また明日…。」
最後にコートを返し、手を振って二人は別れた。
綱吉はその日の夜夢を見た。
素朴な顔をした、かわいらしい雪だるまと一緒に雪合戦をする夢だ…。
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